安全資産と呼ばれるゴールド投資、サラリーマンには必要なのでしょうか?
これからゴールド投資を始めるけどゴールド投資って安全なのかな?
2022年、ゴールドをポートフォリオに入れる理由
2022年、株式への投資が微妙な状態となってきました。米国のインフレ率も高止まりをしています。ロシアによるウクライナ侵攻問題もあります。こういう時は安全資産であるゴールドに注目が集まります。予想どおり、ゴールドチャートでは最近の三角持ち合いをうわ抜けしたように思われます。月足チャートでは巨大なカップウィズハンドルの形状を示しているので、このパターンからいくと2070ドル付近をうわ抜ければ、大きく上昇することが予想されます。
- 2022年は株式相場が不安定
- 各国の金保有量は毎年増加している
- 米国インフレ率が高止まり、物価上昇によるドルの価値が下がっている。
- ロシアによるウクライナ侵攻の地政学的リスク
- 最近の三角持ち合いを上抜けた?
- ゴールドチャートは巨大なカップウィズハンドル形状を示している。
通常は金利があがると、金利の無いゴールド価格は下がるのが一般的です。インフレが高止まりしていたのにゴールドがなかなか上昇しなかったのは金利上昇が騒がれていたからでしょうか?しかしウクライナ侵攻により地政学的リスクが大きくなりゴールドが買われたようです。
各国のゴールド(金)の保有量
下記の表は各国のゴールド(金)の保有量です。
国 | 保有量 | 外貨準備比率 |
アメリカ | 8133トン | 78.1% |
ドイツ | 3359トン | 74.9% |
IMF | 2814トン | – |
イタリア | 2451トン | 68.8% |
フランス | 2436トン | 64.9% |
ロシア | 2292トン | 22.0% |
中国 | 1948トン | 3.3% |
スイス | 1040トン | 5.5% |
日本 | 845トン | 3.5% |
インド | 705トン | 6.5% |
アメリカが圧倒的に金保有量が多いです。アメリカは外貨準備として他国の通貨を持つ代わりに自国の信用を担保するため、世界共通の価値を有する金を保有しています。主要国の中央銀行が金を大量に保有しているというということは、金は世界共通のお金と認識して良いでしょう。
リーマンショック、コロナショックと100年に一度と言われる経済危機が立て続けに起きている今、ゴールドは「有事の金」として国の安定を守る手段として存在価値は高まっています。
外貨準備とは?
外貨準備とは、通貨当局が為替介入に使用する資金であるほか、通貨危機等により、他国に対して外貨建て債務の返済が困難になった場合等に使用する準備資産です。
日本語版 ワールド・ゴールド・カウンシルとは
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、世界の主要な金鉱山会社によって構成される非営利団体を言います。本部はイギリスのロンドンにあります。1987年に世界の主要な金鉱山会社40社がメンバーとなって設立されました。上記のトップ10はWGCによるデータです。
日本語版 ワールド ゴールド カウンシル
ゴールド投資の重要性 ワールド・ゴールド・カウンシル日本語版より抜粋
ゴールドはポートフォリオにおいて以下の役割を果たします。
- 長期的なリターンの源泉
- 市場ストレス時に損失を軽減する分散投資の手段
- 信用リスクなく流動性が高い、法廷通貨をアウトパフォームする資産
- ポートフォリ全体のパフォーマンスを高める手段
ワールド・ゴールド・カウンシルが日本の平均的な年金ポートフォリオを分析したところゴールドを2.5%,7.5%,10%組入れていれば過去10年間はリスク調整後のリターンが高くなったことが分かった。
1971年依頼、金価格は円建てで年8.2%上昇しています。また中国やインドなどの世界に占める金重要は1990年代は25%だったのに対して、現在は50%を超えています。また、金価格はインフレにも強く、物価上昇率が3%を超える年には金価格は16%上昇しています。金は長期的には主要法廷通貨をアウトパフォームしています。
株式急落時には金価格は大きく上昇する傾向があります。株式と金は逆相関の関係はあるが、金には贅沢品と投資商品という二面性があるため、株価大幅上昇局面では株価と金の相関性が高まることも知られています。
金をポートフォリオに組み入れると、リスク調整後のリターンが上昇します。ポートフォリオにおける最適な資産形成比率は以下の通りです。
債券 | 37% |
株式 | 47% |
オルタナティブ投資 | 3% |
金 | 11% |
※オルタナティブ投資とは、上場株式や債券といった伝統的資産と呼ばれるもの以外の新しい投資対象や投資手法のことを言います。具体的には農産物・鉱物・不動産・オプション・スワップなどです。
ゴールド投資方法
ゴールド(金)への投資方法は過去の記事を参考にして下さい。
まとめ 金投資の重要性
- アジアで中流層が拡大している。
- 金地金を裏付けるとすETFなどが登場した。
- 各国中央銀行が外貨準備として保有している
このページの参考にした ワールド・ゴールド・カウンシル (WGC)は金鉱山会社で構成されている組織の為、偏った見方をしている可能性もあり。こられの見解を鵜呑みすることは出来ないと思います。ただ、各国の金保有賞は正しいデータと思われます。国家が金を保有している事実はかわりません。長期では金はやはりポートフォリオに組込むこむことがリスクヘッジになるのは間違いないようです。
金はボラティリティが高いため、ポートフォリオに占める割合が大きくなり過ぎないように注意しましょう。
ポートフォリオにおけるゴールドの割合は2.5~10%ほどにしよう。
あとは債券や、その他のコモディティで分散することが重要ですね。
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