SIB証券の「SBI・バンガード」シリーズの名称変更「SBI・V」シリーズへ。低コストのSBI・Vシリーズへ乗り換えの必要はあるのでしょうか?
目次
1.SBI証券にSBI・Vシリーズが登場
SBI証券にSBI・Vシリーズが登場します。もともとSBI証券にあったSBI・バンガードシリーズの名称を変更してSBI・Vシリーズになったようです。そこへ新ファンド「SBI・V・全米株式インデックスファンド」と「SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド」が追加されました。
バンガードとは世界最大級の運用会社で、運用資産残高は7.2兆米ドルにもなります。そのバンガード社のETFが投資対象となっています。
2.SBI・Vシリーズは超低コスト
この SBI・Vシリーズ はとくかく運用コストが低いことが売りです。早速eMAXIS Slimシリーズなどと比べてみましょう
ファンド名 | 運用コスト | 純資産 | 補足 |
SBI・V・S&P500 | 0.0938% | 2230億円 | 改名 |
SBI・V・ 全米株式 | 0.0938% | – | 新登場 |
SBI・V・ 米国高配当株式 | 0.1238% | – | 新登場 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% | 4636億円 | |
楽天・全米株式インデックスファンド | 0.162% | 2854億円 |
確かに SBI・V・S&P500 は業界最安値ですが、eMAXIS Slim米国株式(S&P)と比べるとそれほど大差は無いようですね。100万円投資した場合の年経費は30円です。全米に投資した場合は SBI・V・ 全米株式 と 楽天・全米株式インデックスファンド の運用コストの差は682円でした。
3.SBI・V・全米株式とは
米国の企業約4000社の株式に分散投資したもの。バンガード社の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」を投資対象としたものです。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)について
経費率 | 分配利回り | 純資産総額 |
0.03% | 1.28% | 243,847百万米ドル |
組入れ上位銘柄
銘柄 | 比率 | |
1 | APPLE ORD | 5.31% |
2 | MICROSOFT ORD | 4.62% |
3 | AMAZON COM ORD | 3.60% |
4 | FACEBOOK CL A ORD | 1.63% |
5 | TESLA ORD | 1.58% |
ETFの運用コストは低いですね。
4.SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド
米国の企業の中の高配当銘柄に投資対象としています。バンガード社の「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」を投資対象としたものです。
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)について
経費率 | 分配利回り | 純資産総額 |
0.06% | 2.81% | 37,796百万米ドル |
組入れ上位銘柄
銘柄 | 比率 | |
1 | JOHNSON & JOHNSON ORD | 3.90% |
2 | JPMORGAN CAHSE ORD | 3.54% |
3 | PROCTER & GAMBLE ORD | 2.84% |
4 | BANK OF AMERICA ORD | 2.08% |
5 | INTEL ORD | 2.07% |
5.まとめ
S&P500への投資はeMAXIS Slimシリーズも、SBI・Vシリーズも大差ありません。100万円投資して30円の差であれば乗り換える必要もないのかなと思います。それよりも今のスタイルを崩さずにeMAXIS Slimシリーズの投資を継続することのほうが大事と思いました。私は楽天全米株式インデックスファンドへも積立NISAで投資をしているのですが、こちらは運用コストの差が100万円で682円と以外と大きいので乗り換えの検討の余地はあるのかなと思います。ただ、私は楽天証券にNISA口座があるのでSBI証券ではNISA口座で保有できません。税金のことを考えると、これも現状維持となってしまいます。
これから、口座開設の方はSBI証券か楽天証券か良く考える必要があるなと思いました。さらに運用コストを追求するのであれば、やはり手間はかかりますがETFを検討する必要がありますね。ETFの運用コストは確かに低いですね。
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